お花屋さんにダリアが並ぶと、秋だなぁと思いますね!
明日から10月。
9月が過ぎようとしていることにビックリです。
9月は私カリグラファー西村弥生にとって、特別な月です。
2010年9月スタートの学期で始まったカリグラフィー教室モジ・アカデミアは、
開校から丸11年の節目を迎え、12年目のスタートを切ることができました。
なんと、干支ひと回り年に突入です。
私個人としても、9月は区切りの月。
本格的にカリグラフィーの世界に足を踏み入れたのは22年前の9月のことでした。
夢中で学び続け、ひたすら書き続け、感動に心を震わせ続け、
悩み続け、考え続け、打ちのめされ続け、
そして「伝える」ということに向き合い続け、
気がつくと22年。
いずれも9月スタート。
カリキュラムの改編で9月スタートの学期は無くなりましたが、
それでも毎年この季節は感慨深いものがあります。
※写真はコロナ前です
2020-21年は、コロナ禍と切り離して思い返すことはできません。
なんか、すごい目まぐるしかった。
昨年2月のサル先生招聘が、何十年も昔の事みたいです。
未だ終息の目処はたたないまま、、、。
この1年半、
世間一般よりも頑なにいくつかのルールを自分に課し、
ギッチギチに守り通してきました。
でもそれは、いくつかの手放せないものの代りです。
- 生徒と夫以外の人に会わない
- 夫以外の人と同じ空間で食事しない(レッスン昼休憩で生徒がいる状況で食事する際、私はバックヤードにて)
- 工房以外に行かない(必要な買い物や、夫と2人での郊外&屋外の息抜きを除く)
- イベント出演など「表に出る仕事」を受けない
- 単発生徒向けのワークショップは開かない
- 生徒以外が来る可能性のあるイベントは行わない
- 教室内の人数を絞る その他
※「皆が上記を守るべき」という考えではありません。
※私が頑なにこれらを守りきる理由は別に記します。今後のことは、状況を見て考えます。
※生徒に求めるのは登校時に直接関わる点のみ。
それでも、私のこの1年は、
決して「絶望的」なものでも「耐え忍ぶ」ものでもありませんでした。
個人的に自分に課したこれらを徹底した結果、
続けてきたお仕事の中で手放さざるを得なかったものがあったのは事実です。
「せっかくご指名くださったのに」と、頭を抱えた日も。
「また1からだなぁ」と、大きくため息をついた日も。
それでも、
教室に行けば生徒の明るい声と笑顔が待っていて。
PC画面には「その日のオンライン担当生(当番制)」の姿があって。
継続生達も、新人さん達も、復活生達も、
滅多矢鱈(漢字こんな⁉︎)とお部屋の温度を押し上げてくれました。笑
おかげで私はいつも脱水状態です。
制作のお仕事もしかり。
この「籠る時期」だからこその挑戦に恵まれました。
もっとも個人的な作品は遅々として進まず、、、でも手はつけ始めてます!
「何だかんだ私、逆境に強いなぁ」
「結構なことが起こっても大丈夫そうだぞ」
こんなことを感じているのは、不謹慎なのかな。
言葉は今ひとつですが、
でも今、まさに今、そう感じているのです。
私は、
私の取り組んでいることは、
私の大切な人たちにとって「何か」ではある。
そう思えた1年でした。
突っ走り続けていたら気づけなかったかもしれません。
手放し、立ち止まり、落ち着いて自分を顧みたからこそ、
今後の自身について新たな自信を手にできたように思います。
ひとり仕事の、しかも余暇中の余暇を商売にする者にとって、
ちょっとした社会経済の揺らぎが大きなダメージになります。
主にメンタル面で、です。
所属している安心感を手放した自由の対価は、
こういう時に自分の心から冷静さを奪いがちです。
「真っ先に切り捨てられても不思議ではない」
昔はそう思って不安でした。
不安で不安で、意味なくジタバタしまくりました。
モジ・アカデミアを創立した直後に起こった東日本大地震の際も同様でした。
でもあれから10年以上が経ち、
その間も淡々と「続けて」きた日々が、今の私の自信になっています。
私にとって生きる上で必要な栄養のような「美」と「喜び」と「好奇心」は
多くの方にとってもまた、
想像以上に大切なものなのだと実感できるようになりました。
求めていただけること、応えたいと心の底から思えることは、
しあわせなことです。
本当に、ありがたいことです。
いつもいつも同じような締めになってしまいますが、、、
応援し続けてくれる皆さま(会いたいです)
私ががんばれるのは皆さまの温かい応援があるからです。
私の笑顔が好きだと言ってくれる友人たち(会いたいよ)
私が笑っていられるのはみんなの優しさのおかげです。
ポヤポヤでスパルタな先生にめげずについてきてくれる生徒達(すき💕)
皆さんの輝く瞳がいつでも私に力をくれます。
そして、遠くで見守り続けてくれている家族(会いたい!)
一番近くで1人ジェットコースターみたいな私に寄り添ってくれる夫(すきー)
何があってもひとりっぽっちにはならない安心と幸せをかみしめています。
私の周りにいてくれる全ての方に感謝の言葉しかありません。
コロナが去ったら会いましょう。
また新しいヤヨ年が始まりました。
美しい文字の魅力を伝えたいという思いは大きくなるばかりです。
これからも応援よろしくお願いします!
感謝をこめて yayo
【追伸】
9月に描きたかったブログネタが溜まってます。
時期問わないネタはとうとう50を越えました、、、わぁーーーー
遡って載せるかもしれません!
いつも後手後手でごめんなさい。
以上、
カリグラフィー工房 ヤヨ・カリグラフィー および
カリグラフィー教室 モジ・アカデミア の
カリグラファー 西村弥生 でした。
次回も
東京・南青山の工房 兼 教室より、
文字から始まるステキ生活をお届けします!
yayo