グレード2 / 装飾・特別修得講座
フィリグリーについて
フィリグリーは主に中世ゴシック期に流行した装飾方法で、重たい文字の周りに細く軽いラインで飾りを加えるものです。全てのゴシック系の書体や装飾と相性が良く、作品に特別な雰囲気を与えてくれます。
この講座では講師西村がパリのフランス国立図書館で研究・分析したノートも活用します。
それぞれのテクニックの十分な理解を目指し、伝統的な道具を用いてトレーニングを重ねましょう。受講後には、バランスよく、手に馴染んだ伸びやかなラインを、軽く速く描けるようになります。
※ロンバルディックとゴシック体の主な書体の復習を含みます。
【 10回×2期の流れ 】
- フィリグリーの基本
- ジェノバスタイルのフィリグリー
- ロンバルディック復習
- ロンバルディックとの組み合わせ
- フランススタイルのフィリグリー
- ドゥードゥルス
- ゴシック系書体復習
- 作品制作
さまざまなフィリグリー
【 初期フィリグリー:ジェノバスタイル】
講座の最初には、まずは13世紀と14世紀の間にイタリアのジェノバの工房で使われたスタイルを学びます。ヨーロッパ中に広められたフィリグリーの基本です。
【 華やかに動く:フランススタイル】
その後、フランスなどの広い範囲で使われた華やかで動きのあるフィリグリーを覚えます。西村の研究ノートも使用し、分析のコツを身につけます。
【 みっちり埋めつくす:ドゥードゥルス】
細いラインによる装飾を迷わず行えるようになったら、ドゥードルズ(スペースを埋める為に描かれる 流れるような模様) を用いてイラストレーションの周りを飾る方法を学びましょう。本物の写本もお見せします。
受講について
受講料 : 52,000円/期 (テキスト代2,000円、消費税込/画材等は各自用意)
日程 : 1~2期、隔週、各 約3時間、10回/1期
受講資格: 下記のすべてを満たしていることを申込の条件とします。
- グレード2資格を保有しているか、または昇級の為のスキルチェックを受ける資格があること
- 「12世紀のコンプレスト体」「13世紀の修道院体」いずれかを受講済みであること
- 「羽根ペンと羊皮紙」を受講済みであること
上記に加え、「ロトゥンダ体」受講済みが望ましいです。未受講の場合はご相談ください。
<備考>
- 2期講座です。1期のみの受講は受け付けておりません。
- 講義および実技(約2.5時間)の後、制作中の作品の相談および次回の説明・宿題説明を含むお知らせを行います。作品の進捗、お知らせの量により、30分~1時間は必要です。その為時間は3時間となっております。
- この項目は「定期クラスで受講される場合」の概要です。セミプライベートレッスンなどでの受講をご希望の場合はお問い合わせ下さい。
- 振替システム、事前基礎講習などについては該当ページをご確認ください。
受講申し込み
お申込み可能な時期は「SHOP」ページにボタンが表示され、申込み(購入)できます。
【募集開始前】
・「〇〇ごろ募集開始」と表示され、「SOLD OUT」になっています
【募集中】
・残席数が表示されています。
・満席になった場合「SOLD OUT」と表示されます。キャンセル待ちをご希望の方はメールにてご連絡ください。
【!注意!】
・教室で直接申込みをした方は、重複して申し込まないようお気を付けください。
※今学期・来学期のクラススケジュールは コチラ にてご確認下さい。
西村 弥生 Yayoi NISHIMURA
カリグラファー(西洋書家)/イルミネーター(写本装飾家)/紋章デザイナー